アビスパ福岡株式会社|代表取締役会長 川森 敬史氏

事業会社からクラブ経営へ川森会長の経営手法に迫る

アビスパ福岡株式会社
代表取締役会長
川森 敬史氏

アパマンショップの立ち上げから関わり、現在では会長とクラブの社長を兼任する立場に

川森敬史氏は、稼業であった工務店で営業を経験した後、1991年にアパマンショップへ入社した。主に賃貸営業やプロパティマネジメントを担当しており、1999年からはフランチャイズ本部に移り、長年にわたり運営に尽力していたという。そして現在は会長に就任しています。
また、2013年には経営不振に陥ったアビスパ福岡を支援するため、行政や地元経済団体からの要請を受けて経営改善に乗り出し、2014年には社外取締役に就任、翌2015年には社長に就任しています。

サポーターとのコミュニケーションはヒントの宝庫

川森氏がアビスパ福岡の社長に就任した背景には、クラブの経営再建という使命がありました。

事業会社からスポーツクラブの経営に転身することに周りの人たちの中には戸惑いを持つ人もいたかもしれませんが、川森氏にとってはむしろ自然な流れだったといいます。

まず、アビスパを事業面と現場の両方から支えるために、選手と経営陣が一体となるべきだと考えていました。これまでは社長が現場に足を運ぶことはほぼなかったため、川森氏が就任後初めて現場に足を運んだ際、選手たちは驚きを隠せていなかったと、当時を振り返りながら川森氏は語ります。
さらに、川森氏は選手との関係を大切にし、ときには一緒に食事に行くほど親密な交流を重ねたといいます。それは結果的に、サポーターからも「社長が現場に足を運んでくれる」という評価が広まり、クラブ内外での信頼を築くことに成功しました。
また、経営再建の時期にも応援し続けてくれたコアなサポーターの存在も、川森さんにとっては大きな励みとなっていたといいます。
サポーターのアビスパに対する思いを真摯に聞き、しっかりと声を経営に反映させることで、クラブ運営に新たな視点を取り入れてきたそうです。
川森氏は「アビスパ福岡のクラブの顔として積極的に表舞台に立ち、特にサポーターや選手とのコミュニケーションを重視することで、クラブに新たな一体感が生まれ、アビスパ福岡の運営に新風を吹き込むことに成功した」と語る。また、それは、チームを地域に深く根付かせることに貢献できているということの裏返しでもあるのではないだろうか。

クラブ経営と事業会社の運営の違いとは?

一般的な事業会社では、社長が社員と直接関わることはあるが、クラブ運営ではその立場が少し異なっていたようです。また、クラブ経営ではメディアへの露出が多いため、知名度も上がりやすく、注目を集めやすいという特徴があります。
それは、クラブのトップが現場に顔を出すことで、選手やサポーターとの距離が縮まり、何か問題が発生したときでもトップとして素早く、そして正しい判断ができることもクラブ経営の特徴なんだと、川森氏はいいます。
アパートやマンションの経営では、入居者の声を直接聞く機会は少ないかもしれませんが、クラブ経営においてはサポーターの声を聞き、それを経営に反映させることが可能であり、重要であると考えているそう。
クラブ経営と事業会社のもう一つの大きな違いは、バジェットの管理方法です。
通常の事業会社では経営部門と現場が分かれていることが多いですが、クラブ経営の場合はスポンサーの意向や年間予算との兼ね合いを考慮しながら、クラブ幹部が自ら意思決定を行う必要があります。
このように、クラブ経営と事業会社の経営には多くの違いが存在します。その違いをはじめ、やりがいを感じる瞬間や、苦労したことなどはどういうものなのだろうか・・・

詳細はYouTubeで!

川森氏が、どのようにアパマンショップの立ち上げからクラブ運営へと転身し、アビスパ福岡を再建してきたのか、詳細がYouTubeで視聴できます。

クラブの一体感を高めるために、川森さんは選手やサポーターとの距離を大切にし、現場での交流を積極的に行ってきました。

独自の経営スタイルや、川森さんならではのエピソードが動画には満載です。
動画を通じて、まるで現場にいるかのような臨場感で、川森さんの熱意や挑戦の日々が伝わってきます。

経営者としての哲学、クラブの成長を支えるリーダーシップ、そしてサポーターとの深い絆について川森さん自らが語る姿を、ぜひYouTubeでお楽しみください!

YouTubeユーチューブ

COMPANY INFO会社情報

企業名
アビスパ福岡株式会社
代表者
川森 敬史
所在地
〒813-0018 福岡市東区香椎浜ふ頭1丁目2番17号(福岡フットボールセンター 管理棟内)
設立
1994年9月29日
ホームページ
https://www.avispa.co.jp/